Webサイトの制作や、マーケティング、システム設計の中の用語として、UX(ユーエックス)というワードがあります。マーケティングやWebが本業でない方は、あまり耳馴染みがないかもしれません。

実は UX(ユーエックス) という概念は、サービスや商品、ホームページまで様々なものを改善する時に役立つ考え方であり、けして専門家だけのものではありません。

この記事では、中小企業の経営者やWEB担当者、営業担当社も知っておきたいUX(ユーエックス)という考え方を詳しくご説明いたします。

UX(ユーエックス)とは

UX (ユーエックス)とは、 User Experience(ユーザエクスペリエンス)の略で、顧客が製品やサービスを通じて得る「体験」「経験」「感情」の事を指します。
顧客が感じる体験は、動的で時々刻々と変化し移ろうもので、その度に接する感情は変わっていきます。その流れていく感情を、全てまるっと「UX(ユーザエクスペリエンス)」と言います。

「UX(ユーザエクスペリエンス)」は製品やサービスを通じて、ある人が経験する事は、どのような要素が起点になって、どのような作用をもたらすのかという事を、分析したりする際に用いられます。

UX(ユーエックス)の定義

2010年に研究者と実務家からなる30名の専門家 によって、UX(ユーザーエクスペリエンス)の概念について定義した「ユーザーエクスペリエンス白書」という文書があります。

その文書の中では、UXを扱う専門家や技術者の中で、統一された定義はなく、「多様な人々からの多様な要求を満たす単一の定義」 は存在しないと提言しています。

ただ、専門家や技術者が文献やWeb上で、個人の見解を以下のような形で提示しています。(たくさんある内のごく一部です)

すべての感覚が満足される度合い(美的経験)、私たちが製品に付ける意味(意味の経験)、そして感情や引き出される感情(感情的な経験)。

エンドユーザーと会社、そのサービス、およびその製品とのやり取りのすべての側面。

User eXperience(UX)は、システムの使用について人がどのように感じるかについてのものです。

なんだか、わかったような … 分からないような…という感じですよね。 UX(ユーザーエクスペリエンス) は考え方なので、 UXを扱うシーンや、UXを用いて何かしたいと思っている方の職種によって、考え方や捉え方は様々です。

具体的に考えていくために、User(ユーザー )と Experience(エクスペリエンス)の2つの単語に分けてみましょう。

User(ユーザー )

その名の通り「利用者」のことを指します。実際に製品やサービスを使わない契約だけしているような人は、顧客ではありますが「オーナー」と呼ぶため、ユーザーではありません。

実際に、製品やサービスを使う「利用者」が、どのようなシチュエーションで、どんな事をして、どんな感情を抱くのかというところにフォーカスします。

先に述べた事を踏まえると「ユーザー」は、「ターゲット」とは違います。ターゲットは利用してほしい人を広く指しますが、UXで分析を行ったりする場合は「ある特定の利用者」を想定します。

Experience(エクスペリエンス)

Experience(エクスペリエンス)とは、直訳すると「経験」を指します。「経験している」という動詞は、個人の認識の流れ、それらの認識の解釈を指していると、 ユーザーエクスペリエンス白書では記載があります。

製品やサービスが世の中にあふれているため、良い物を作るだけでは売れない時代になってきています。製品やサービスを利用するという作業以外に、「経験」や「感動」など、 感情や五感に訴えかける仕掛けが必要になってきます。

UX(ユーザーエクスペリエンス)を活用するためのポイント

UX(ユーザーエクスペリエンス)をもっと良くしたい!と思っている企業の方も増えてきています。では、どのようにUXを向上サせていくのが良いか、4つのポイントで解説いたします。

【ポイント1】ユーザーを誰にするのかを決める

UX(ユーザーエクスペリエンス) の一番の起点となる、ユーザーをしっかり製品やサービスとして、認識を統一して決めておきます。

一番の軸となる、「誰が」というところを、チーム全員で把握しておくことで、議論が活発になったり、問題が起きた時に、立ち返りながら進めていく事ができます。

【ポイント2】 ユーザーの体験を可視化する

実際に利用しているユーザーの体験を、誰にでも分かる形で「可視化」することも大切です。ユーザーはどのような時に、どのような感情になり、結果どうなるのかという、起きた事象とマインドをまとめた「カスタマージャーニーマップ」を作成します。

UXを取り入れた段階だと、問題を見つけるという事にフォーカスする必要があるはずなので、現在のユーザーがどのような体験をしているのかというものを可視化していき、イライラしたり、モヤッとした感情を抱くポイントを整理していきます。

【ポイント3】意味が伝わるか分析する

何よりもベースとして一番重要な事は、しっかり物事が伝わっているのかというところです。物事が伝わっていなければ、状況が理解できず、次に何をするべきなのかという事を考えなくなってしまいます。

そのためには、ある程度全体像を想像させて、この次に何が待っているのかという事を想像させることが重要です。

【ポイント4】そこに感情が動くものがあるか

例えば、スターバックスコーヒーに行ったことのある方なら、一度は経験したことがあるかもしれません。

注文した商品を受け取り、席についてコーヒーを飲もうとした時に、目に入ってくるコップに書いてある「Thankyou♡」という手書きの文字。マシンでつくったコーヒーではなく、人が作ってくれたコーヒーだと思うと、美味しく感じませんか?

コーヒーを飲むという行為や値段は変わらないのに、満たされた気持ちになったり、また行きたいと思うきっかけになるかもしれません。

感情を動かす、製品やサービス以外のバリューを見出す事が、UXを考える際の一番のポイントになります。

まとめ

ホームページやシステム設計だけではなく、製品やサービスを企画設計する一般企業の方にも知っておいていただきたいUX(ユーエックス)。しっかり活用すれば、御社のユーザーの事を深く知り、より心地よく製品やサービスを利用していただく事ができるハズです。

UxME(ユーエックスミー)では、サービス名にUXという言葉が入っている通り、閲覧している方の感情に訴えかけていくようなホームページの制作を目指しています。

なぜそこにそのボタンを配置するのか、なぜその写真を使うのか。一つ一つに理由があります。御社ではなく、御社のユーザーにあわせたコンテンツをお作りします。

ご興味のある方は、是非お問合せくださいね。

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この記事を書いた人

アスウェブ編集部