◆この記事は…

「自社のホームページを作りたい!」「リニューアルしたい!」と思っていて、「ホームページ制作会社に依頼しよう!」と考えているものの、自分の中もしくは会社の中で「どんなホームページがいいのか?」が決められていない人に、依頼の前に準備しておくとイイコトをまとめたものです。
 

◆制作依頼前に考えておくこと

【1】なぜ、ホームページをつくる(リニューアルする)のか
【2】誰に、見てもらいたいホームページなのか
【3】どう思ってもらいたいホームページなのか
【4】どんなコンテンツが必要になるのか
【5】どんな情報を更新していくべきなのか


ざっくり言うと、この5つです。
この5つを先に考えておかないと、ホームページ制作会社から出来上がったものが正しいのかどうかも分からなくなり、「なんか違う…」「けど、何が問題なのか分からない…」という事態に陥りかねません(よくある話です)。なので、「自分たちが今回のホームページ制作(リニューアル)で目指すゴールはここだ!」というゴールを決めるためにも、この5つは必ず考えておくことをオススメします。

次に、【1】~【5】まで、それぞれをどのようにして考えていくべきか、解説していきます。
 

【1】なぜ、ホームページをつくる(リニューアルする)のか

「これまでホームページがなかったら」
「今のホームページが古くなってきたから」など

いろいろな理由があるんじゃないかと思います。ただ、その思いだけでは、漠然と「温泉に行ってのんびりしたい」という気持ちだけで電車に乗ってしまうようなもので、満足のいく目的地にたどり着ける可能性は低いです。では、どう考えていくべきなのでしょうか。

「問題点」から考えていきましょう。
ホームページがないことで困っていること今のホームページが古いことで生じてしまっていることは、何でしょうか。仮説で構いません。人から言われたことでもOKです。よくある話としては、以下のようなものが挙げられます。

・会社の存在が知られていない
・何をやっている会社なのかが分からない
・何ができる会社なのか不明
・誰が働いている会社なのか分からない
・信頼できる会社かどうか判断できない など

ホームページを制作する際、「集客できるようになりたい」「仕事の依頼が殺到するように」と希望のほうに目を向けてしまい、どんどん希望を上乗せしてしまいがちです。しかし、まず目を向けなければならないのは「問題点」であり、その解決を考えていくと、あるべきホームページ像が整理しやすくなります。また、複数問題点が出てきた場合は、解決すべき優先順位をつけていきましょう。
 

【2】誰に、見てもらいたいホームページなのか

次に、「ホームページを見てもらいたいターゲットは誰なのか」を考えていきます。

これは、前段で考えていただいた「問題点」「なぜ、ホームページをつくる(リニューアルする)のか」と、密接に関係してきます。なぜならば、問題の解決方法には、「ある人たちにホームページを見てもらいたい」という内容が含まれているからです。つまり、「どんな人たちに一番ホームページを見てもらいたいのか」を考えることで、ターゲットが見えてきます。

なぜ、ターゲットを明確にしなければならないのか。それは、同じ話題を誰に話すかによって話しかた・話す順序が変わってくるように、読まれるホームページを作るためには誰に読んでもらいたいのかを決めないと、どうコミュニケーションをするべきかが決まりません。つまり、ターゲットの設定はとても重要なのです。
 

【3】どう思ってもらいたいホームページなのか

【2】で設定したターゲットに「どう思ってもらいたいか」を考えていきます。これも 【1】で考えた「問題点」「なぜ、ホームページをつくる(リニューアルする)のか」 と密接に関係してきます。

例えば、ホームページ制作の目的が「仕事の依頼を増やしたい」だった場合。
ターゲットは「仕事を依頼してくるお客様」になります。そうなると、「どう思ってもらいたいか」は「仕事を依頼したい」という設定になるでしょう。

例えをもう1つ。
ホームページ制作の目的が「ホームページからの集客を増やしたい」だった場合、ターゲットは「いいところを探しているお客様」になります。そうなると、「どう思ってもらいたいか」は「足を運んでみよう」という設定になる感じです。

そして、「ターゲット」と「どう思ってもらいたいか」が明確になってくると、次の【4】が考えられるようになってきます。
 

【4】どんなコンテンツが必要になるのか

【3】で考えた「どう思ってもらいたいか」を実現するためには、ホームページ上にどんな情報があるといいでしょうか。

例えば、個人経営のカフェの場合。
「ターゲット:近所でカフェを探している人」「どう思ってもらいたいか:このお店に行ってみたい」と考えたとき、必要な情報は、どんな雰囲気なのかが分かる店内の画像、価格まで書かれているメニュー表、お店の行き方、お店を見つけやすくなる外観の画像…などになってくると思います。

例えば、印刷会社の場合。
「ターゲット:印刷会社を探している人」、「どう思ってもらいたいか:ここに依頼したい」と考えたとき、必要な情報は、どんな印刷ができるのかが分かる一覧表、印刷内容による値段、印刷にかかる期間、配送料、技術レベルが分かるこれまでの実績…などだと思いませんか。

このように考えていきます。ターゲットの視点になって考えるのがコツです。ホームページで同業他社のホームページを探して、参考にしてみるのも良いでしょう。ただのマネではなく、いかにして差別化ポイント・オリジナル要素を入れていくかが大切です。
 

【5】どんな情報を更新していくべきなのか

【4】に関連してくるのですが、「変わらない情報」「変わっていく情報」があると思います。

例えば、個人経営のカフェの場合。
「変わらない情報」とは、 店内の画像、価格まで書かれているメニュー表、お店の行き方、お店を見つけやすくなる外観の画像…など。「変わっていく情報」とは、季節限定メニュー、今月の定休日、営業時間の変更、一部メニューの価格変更…など。

お判りいただけたでしょうか。このような後々変わっていくことが予想される情報があったとき、ホームページ上でどのようにして(ホームページ上のどこで・どんな風に・誰が)閲覧者に伝えていくかを考えておく必要があります。
 

この記事のまとめ

【1】なぜ、ホームページをつくる(リニューアルする)のか
 ⇒ 今の「問題点」を考える


【2】誰に、見てもらいたいホームページなのか
 ⇒ 一番見てほしい「ターゲット」を考える

【3】どう思ってもらいたいホームページなのか
 ⇒ ターゲットに「どう思ってもらいたいか」を考える

【4】どんなコンテンツが必要になるのか
 ⇒ 【3】を実現させるために「必要な情報は何か」を考える

【5】どんな情報を更新していくべきなのか

 ⇒ 「変わっていく情報」をどこで・どんな風に・誰が伝えるか考える

以上です。
この5つのポイントを考えておく最大のメリットは、自分たちが作らなければならないホームページのあるべき姿が明確になることです。ホームページ制作会社からできあがってきたホームページが、自分たちが作りたかったホームページなのかどうか、修正点があるとしたらどう直すべきか、いろいろ判断しやすくなります。

ぜひ、参考にしてみてください。
 

この記事を書いた人

アスウェブ編集部