スクラッチ とは?
「スクラッチ」とは、 既存のパッケージを利用せずに、ホームページの構築やシステム、デザインを作ることを指します。きまったテンプレートなどの流用する部分がまったく無い場合は、とくに「フルスクラッチ」と呼びます。 基本的には、コーディングやプログラミング言語を用いて、専門知識をもった技術者が制作を行います。
スクラッチのメリット
スクラッチでホームページを制作するメリットは、主に以下の3つあります。
1.求める機能・デザインに柔軟に対応できる
本当に必要なもの、欲しい機能を最初の段階で精査した上でコンテンツやデザインを構築するため、柔軟に機能を盛り込んだサイトにすることができます。これが、スクラッチの最大のメリットになります。オリジナリティが高いホームページは、他社と差別化を図る上でも非常に重要になります。
2 .セキュリティに強いサイトにできる
CMS(シー・エム・エス)の多くの場合は、機能の設計図に該当するプログラムを、インターネットなどを通じて無償で公開し、自由に改良・再配布ができる設計になっています。そのため、ホームページの構造を容易に知ることができてしまうため、セキュリティ的に好ましくない場合があります。
スクラッチ制作する場合は、他社では持っていないオリジナルの構造になるため、セキュリティが高いホームページの構築が可能です。
3.表示のスピードが早い
スクラッチで制作する場合は、 CMS(シー・エム・エス) で制作する場合に比べて、表示のスピードを早くすることが容易に行えます。 CMS(シー・エム・エス) で制作する場合は、様々なプログラミングや、プラグインという機能のシステムを読み込む場所が多く、経由する場所が多い分表示スピードが遅くなることがあります。
スクラッチの場合は、読み込みするもの自体をコントロールしたり、読み込みするソース自体を短縮したりすることで容易にコントロールできるため、表示スピードが早くなります。
スクラッチのデメリット
スクラッチでホームページを制作するデメリットは 以下の2点が挙げられます。
1. 制作・運用管理のコストが高い
スクラッチでホームページを制作する場合の最大のデメリットはコストの高さです。
基本的には完全にオリジナルで、ホームページやシステムを開発するため、制作にコストがかかります。サイトの規模や欲しい機能やデザインによって変動しますが、数十万円~数千万円まで費用は比較的高額になります。
また、管理や運営を行うためにも、専門知識をもった人的リソースが必要になるため、そちらにも費用がかかります。
コストに見合った、ホームページ制作となるのか、しっかり費用対効果や、損益分岐点を明確にすることをおすすめします。
2.構築するのに時間がかかる
スクラッチで制作する場合には、完全にイチから、デザインやコーディングを行うため、CMS(シー・エム・エス)で制作する場合と比較すると、構築に時間がかかります。予めデザインやコーディングをしてあるテンプレートを元に制作すれば、工数は削減できますが、それだと、スクラッチのメリットが薄れてしまいます。
こんな方はスクラッチがおすすめ
以下の4つの条件が当てはまる企業には、ぜひフルスクラッチでの制作をおすすめいたします。
企業や事業が成長していて、ビジネスが安定している
企業や、事業・サービスを立ち上げて、時間が経過しており、ビジネスの方針やターゲットなどが、確定している企業にはおすすめです。情報やホームページでの魅せ方があまり変わらず、小規模な回収のみで対応ができるなら、スクラッチは良いでしょう。また、 基本的に完全オーダーメイドで制作を行うため、ある種の企業としてのステータスになります。
予算と時間に余裕がある
先に説明した、 CMS(シー・エム・エス)での制作に比べて、かなり費用と時間がかかります。時間に余裕があり、ある程度販促やホームページの構築自体に余裕がある企業の方にはおすすめです。
WebやITに強い人材が社内にいる
スクラッチで作成する場合は、基本的に様々なプログラミングやコーディングの知識を持った技術者が制作を行います。
それ故に、更新を行ったり、ページを追加する際にも、そのプログラミングやコーディングの技術を持った人が行う必要があります。自社内にWebやITに強い人材がいる、もしくは追加で人を雇う余裕がある場合は、フルスクラッチのデメリットを解消することができます。
完全オリジナルのホームページがほしい
CMS(シー・エム・エス) での構築は、ある程度きまった型やテンプレートに合わせて作って行く制作になりますが、フルスクラッチの場合は、すべて自由に自社の個性や、魅力を余すことなくアピールできます。御社にとって、最大限魅力の伝わるサイトにしたいという場合は、ぜひフルスクラッチを選ぶことをおすすめします。
目的に合わせてホームページは活用する
ここに挙げた例を参考にしながら、しっかりと目的とニーズにあった制作の手法を選びましょう。
それぞれの作り方に、メリット・デメリットはありますので、よく自社でホームページの公開後の運用の仕方まで考えてから、決定することを念頭において選定をすると良いかと思います。
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